何年働いても全然給料が変わりません!
介護職の給料が上がらないのには、理由があります。
介護職として働いている方で、給料への不満を持っている方は多いと思います。この記事を読むと、介護職の給料の仕組みがわかります。
- 介護職は給料が安い!
- 何年働いても全然給料が変わらない!
- どうして給料が上がらないんだ?
このようなことを思っている人に、その理由をお話したいと思います。
動画で観たい方はこちら↑
では、いきます。
介護職の給料について

まず実際に介護職がどれくらいの給料をもらっているか調べてみました。
介護職は重労働の割に低賃金と言われ、また、長く勤めたからと言って昇給はほとんど望めないのが現状です。
厚生労働省による発表資料ですと、介護職の平均給与は下記のようになっています。
勤続年数 | 平成29年9月 | 平成28年9月 |
1年 | 260,420円 | 232,560円 |
2年 | 268,150円 | 255,140円 |
3年 | 275,690円 | 263,330円 |
4年 | 279,750円 | 266,390円 |
5年~9年 | 292,150円 | 281,140円 |
10年以上 | 326,620円 | 317,090円 |
この数字は、『介護職員処遇改善加算』と『賞与』も含めた平均月収となっていますので、12をかけると年収になります。
たとえば、平成29年の3年目の月収275,690円を12か月でかけてみると、年収が約330万円となります。
平均値は実際に一部の人が釣り上げているので、実際はこの金額より低い印象です。
ご自身の年収と比較してみて下さい。
実際に僕が考える3年目の平均年収はこのあたりかと・・・。
月給20万円×12か月=240万円
賞与20万円×2回 = 40万円
⇒年収280万円
実際は↑このあたりが現実ではないかと思います。
それを踏まえて、今度は全業種の年代別平均年収を見ていきます。
年代 | 平均年収 |
20代 | 345万円 |
30代 | 442万円 |
40代 | 507万円 |
50代以上 | 622万円 |
全業種の20代平均が345万円ということで、僕の考える介護職の3年目平均年収で比べてみると、およそ50万円の差があります。
しかしながら、問題は次の年代で、
30代になると全業種の平均年収は100万円ほど増加しますが、介護職はそれほど増加しません。
実は、このことが介護職の給料に大きな不安を与えています。
介護職の給料はなぜ上がらないのか?

では、なぜ給料があ上がらないのでしょうか?
これは、介護報酬に上限があるということが理由に挙げられます。
どういうことかというと、介護職の給料の基となるものは、介護報酬です。
介護報酬とは、
利用者様が介護サービスを利用されると、国民健康保険団体連合会(国保連)を通じて、国や市から支払われる報酬であり、介護事業所のいわゆる売上となります。
その介護報酬から、介護職員の給料が支払われるわけですが、介護報酬は医療報酬と違い、利用者様一人当たりの利用上限額があります。
つまり、利用者様からいただく一人当たりの報酬は決まっております。さらに施設には利用定員数が決まっているので、
1人当たり介護報酬×利用定員数=会社の収入(売上)
となります。
この売上は、その施設が何年経営を続けていってもあまり変わりません。
なぜなら利用者様の定員数は決まっており、施設の規模で売上が決まり、当然支払う給料も決まります。
施設には定員数があるため、増やすことはできず、それと同時に給料を上げることも物理的に難しいのです。
介護職が目指す副業の道

国を恨んでも、会社を恨んでも給料を上げることはできません。
それは、これまでお話した構造的な原因があるからです。
では、このままでいいのか?もし、このままでいいと思っていなければ、副業をする道を選んでみましょう。
もし、副業に興味があれば、介護職でも副業はできる!おすすめの副業(ダブルワーク)を紹介します!という記事も是非読んでみて下さい。
副業は、出来れば在宅で出来るものにしてください介護の仕事は、肉体労働なので。
まとめ:介護職の給料が上がらないなら自分で収入を取りにいこう

介護職の給料が上がらない理由についてお話しました。
個人的には、今後介護報酬が大幅に上がることはないと思っています。
つまり、介護職の給料を上げることが難しいということです。そうなると、会社がなくても、稼ぐことが出来るスキルを身に付ける必要があります。
仕事以外の時間で、自己投資時間を確保していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます(*’ω’*)
YouTubeでも解説しております。
