子供が全然勉強しません。どうにか勉強させたいんですけど、、、。
つまり、子どもの気持ちや行動を変えたいということですよね。他人を変えるのは、簡単ではありませんが、方法はあります。
今回は、他人を変える方法について、お話します。
そもそも、
「他人は変えられない!変えられるのは自分だけ!」って言いませんか?
私自身も「他人を変えるなんて無理無理、自分が変わるしかない」って、思ってますし、
他人は他人だから気にしないようにするしかない、距離をとるしかないって、言い聞かせてたりもします。
しかし、それでも他人を変えたいと思うシーンは結構あったりします。
- 子供が勉強しないから勉強するようにさせたい
- 夫が使ったら使いっぱなしで片づけないから片付けるように変えたい
- もっとクリエイティブに働いてもらいたい
他にもそれぞれ他人の行動や考えを変えたいと思うことはあると思います。
では、はたして、他人を変えることが出来るのか?
結論から言いますと、
できます!
できるんですね。
そして、その方法はたった2つです。
これほんとに些細なことですが、とても大事なことなので、是非参考にしていただき、日々の生活の中で実践してみて下さい。
では、いきます。
↑動画で見たい方はこちらからどうぞ
まず「課題の分離」を意識する
そうはいっても、他人の行動や性格を変えるのは容易ではありません。
実際、本人が、変わろうと思わない限り難しいでしょう。
それでも、本人の意に反して変えようと思うのなら、それは「洗脳」しかありません。
ただ私は洗脳のやり方は学んだことがないのでわかりませんが(笑)、まぁ洗脳したいとは思いませんよね。
基本的に、
- 他人
- 過去
は変えれません。
他人や過去を変えることって、巨大な岩を動かそうとして動かないとの同じことで、それで精神的に疲れてしまっている人も沢山いますよね。
そこで、私の生き方の土台となっている、
アドラー心理学の「課題の分離」がとても役に立ちます。
他人を変える方法をお話する前に、この「課題の分離」を理解する必要があるので先にお話します。
近年ベストセラーになった「嫌われる勇気」で例に出されていますが、例えば、
「宿題をする」というのは誰の課題か?
という問いをします。
子供が宿題をしないから、「宿題しなさい!」と叱る親御さんは沢山いると思いますが、
アドラー心理学では、それは「親の課題」ではなく「子供の課題」だと言います。
つまり、宿題をしないで怒られたり、困るのは、子供本人であり、宿題をするかしないかは、自分で判断して、決めることだと言うんですね。
親が子供の意識をコントロールすることは出来ないので、子供を尊重して見守るしかないという考えです。
ほとんどの人間関係のトラブルは、「他人の課題」に干渉することで起きます。
他人の課題と、自分の課題を分けることを、「課題の分離」と言うのですが、この考えをちゃんと実践できると、ほとんどのストレスは消えますね。私がそうなんで(笑)
「課題の分離」については、↑こちらの記事で書いていますので、ご興味のある方は、参考にしてみて下さい。
ということで、課題の分離を踏まえて、他人を変える方法についてお話していきたいと思います。
他人を変える方法1:「Iメッセージ」を使う
他人を変える方法1つ目は、
要望を伝える時は「Iメッセージ」を使うこと
はい、全く意味わからないですよね。
要望を伝える時、つまり、相手を動かしたい時は、2つの伝え方があります。
それは、
- Iメッセージ
- YOUメッセージ
この2つです。
先ほどの「宿題をする」という例を使います。
「宿題をしなさい!」はYOUメッセージです。相手が主語の伝え方ですね。
では、「宿題をしなさい」をIメッセージで言い換えると、どうなるか。
それは、「宿題をしてくれると、お母さんは嬉しいなぁ」です。
え、何それ?って思うかもしれませんけど、これはすごく大事なことです。
この自分を主語にして要望を伝える「Iメッセージ」を意識して使うと、頼みたいことをマイルドに伝えることができるので、
私は意識して頻繁に使っています。
職場でのシーンであれば、たとえば、
- ちゃんと連絡もらえると嬉しいなぁ
- これやってもらえると助かるんだけどなぁ
- 机の上がもう少しきれいだと気持ちがいいんだけどなぁ
みたいな感じです。
単純に、自分が今抱えてる仕事をやってほしい場合はもちろん、もう少し気を付けてほしいなぁと思うことも、
このIメッセージを使うことで、相手も動きやすくなります。
少し練習がいるかもしれないので、練習場面を紹介します。
それは、「ついでに、これもやっといて!」っていう時。
仕事でも家庭でも、この言葉よく使いませんか?
その際に「ついでにそこのゴミ捨てといて」じゃなくて、「ついでにそこのゴミも捨ててくれたら、うれしいなぁ」って伝えてみて下さい。
どうですか?伝わり方。
「これやって下さい」とか「ちゃんと掃除してください」というYOUメッセージは、反感を買いやすいんですね。
YOUメッセージではなく、Iメッセージを使いましょう。
他人を変える方法2:「情報提供し続ける」
他人を変える方法、2つ目は
メリットを伝え続ける
ということです。
例えば、「朝早起きしなさい」と言われて、
「よし、早起きしよ」なんて人なかなかいないと思います。
子供に、「勉強しなさい」「外で遊びなさい」と言えば言うほど、やらないものです。
そんな時は、その行動をするとどんなメリットがあるか伝えることをやってみて下さい。
例えば、朝早起きしたら
- 活動量が増えて、睡眠が深くなったよ
- 頭がすっきりして仕事がはかどったよ
- 自分のしたいことが出来るようになったよ
みたいな感じで、相手がやるかやらないかは関係なく、こういう効果がありますよということを、客観的に伝えて下さい。
「本を読みなさい」「片づけなさい」「運動しなさい」ではなく、
- 本を読むと、人生楽に生きられるよ
- 片づけをすると、次使う人が喜ぶよ
- 運動をすると、体の調子がよくなるよ
というように、情報提供をするという意識をもって、根気よく伝えて下さい。
他人を変えるには「●年」かかる
以上、相手を変える2つの方法についてお話したのですが、
一番大切なことをまだお伝えしてません。
それは、この
- Iメッセージを使う
- 行動することのメリットを伝える
という方法を実践したとして、どのぐらいで効果がでるのか、ということです。
最初の方に、「課題の分離」の話をしましたが、相手の行動や性格を変えるためには、
相手がその気にならないといけません。ですよね。
お気づきの通り、Iメッセージも、メリットを伝えることも、全ては相手が自ら動きやすいような言葉の使い方なんですね。
では、実際は相手が思うように行動するかというと、それは、すぐには難しいかもしれません。
特に人から言われてやるというのは、あまりいい気がしない人も多いはずです。
ということで、
半年!
相手が変わるまで、半年かかると思って下さい。こう思うことで、相手がすぐに変わらなくてもイライラしなくて済みます。
まとめ:他人を変えるためにはまず自分から
ということで、相手を変える2つの方法についてお話しましたが、
結局ね、ひも解いてみると、自分の使う言葉を変えるということなんですね。
アドラーは、
健全な人は相手を変えようとせず、自分が変わる
不健全な人は相手を操作し、変えようとする
と言っています。
相手を変えるために、まず自分が使う言葉や行動を変えてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました(*’ω’*)