やる気のない職員がいて困っています。
原因を探り、適切なコミュニケーションをとりましょう!
介護現場のリーダーは本当に悩みが尽きないと思います。
ちゃんとモチベーションを維持して働いている職員はいいとしても、やる気のない職員がいると、チーム全体に悪い影響を与えかねません。
そこで今回は永遠の課題ともいえる部下をやる気にさせる方法についてお話したいと思います。
- 管理職
- リーダー
- 主任
- 上司
- 先輩社員

やる気のない介護職の原因は人それぞれ

そもそも、やる気のない介護職員には、やる気のない原因があります。
そして、その原因はその職員それぞれであり、いくつかのパターンがあります。本記事では、そのパターンごとの原因と解決法についてお話していきます。
永久保存版!
やる気ない介護職:上司から関心をもたれてないと感じている

『上司から関心をもってもらえない』と感じると、やる気のなくなる職員がいます。
- だれかの仕事をやってあげた
- いつもと違うレクリエーションをした
- 普段しない箇所の掃除をした
- 上司が気付かなかったことを処理した
例えば上記のことを、職員が自分なりに考え行動したとします。
しかし、これらのことに上司が全く気付かなかったり、無関心だと、やる気がなくなってしまう職員がいます。
特に、自己承認欲求が強い職員に多いのですが、やはり誰でも、自分のやったことを誰かに認めてもらいたいという欲求は少なからずあります。
毎日、誰よりも早く来て、玄関の掃除を1年やってても、誰にもそのことに触れてもらえなかったら、くじけてしまうかもしれません。
解決法:自己帰属による声掛けで、やる気を出させる
まずこのような職員は、気付いたらほめましょう。
しかし、ただ何も考えずほめるのではいけません。その際に、是非行ってほしいのが自己帰属によるほめ方です。
早速、解説します!
まず、ほめ方には2種類あります。
- 外的帰属によるほめ方
- 自己帰属によるほめ方
例えば、
『職員が普段しないような箇所を掃除した』
としましょう。これを外的帰属のほめ方をすると、
掃除してくれてありがとうね
(外的帰属によるほめ方)
と、こうなります。
「え、これの何が悪いの?」と言いたくなると思いますが、
次は、自己帰属によるほめ方です。
掃除をしてくれてありがとう。
(自己帰属によるほめ方)
いつもよく気付いてくれて助かるよ。
この違いが、お分かりいただけましたでしょうか?
『外的帰属によるほめ方』は、『出来事や結果』をほめます。
『自己帰属によるほめ方』は、その人の『能力や考え方』を誉めます。
ある研究調査で、自己帰属によるほめ方をすることで、外的帰属によるほめ方より、モチベーションが長く維持されることが分かっています。
他にも自己帰属によるほめ方の言葉がいくつかあるので紹介します。
- やさしいね
- あかるいね
- 元気だね
- 思いやりがあるね
- 頼りになるね
つまり、
やる気のない職員には、その職員の『結果』や『努力』ではなく、『能力』や『内面』をほめてあげることでやる気を出させましょう
やる気のない介護職:出世欲が強い介護職員

続いては、なかなか出世できずにやる気がなくなる職員がいます。
出世欲は決して悪いことではありません。
しかし、介護職の出世は簡単ではありません。なぜなら、ポストがそんなに用意されていないからです。
主なポストは企業や事業所によって違いますが、
- 主任
- リーダー
- 管理者
- 生活相談員
読み方が違うだけで、役割は同じということもありますが、大体この辺りが、役職になると思います。
そして、これらの役職は、基本的に事業所に1~2人ぐらいしかいません。
つまり、どんなに仕事を頑張ったとしても、これらの役職に就くには、このポストがあかないことには、出世できません。
そうなってくると、出世したいのに、なかなか役が付かないことで、目標がなかなか叶わずやる気をなくしてしまう職員がいます。
解決策:「放任」ではなく「任せる」ことでやる気を出させる
出世欲が強い人は、自己承認欲求も強い方が多いです。
また、自ら意見を言ったり、行動をしたりすることも多いです。
しかし、自分には権限がなかったり、意見が通らなかったりすることで、やる気がなくなってしまう職員がいます。
上司は、このような職員に対し「任せている」という認識が強かったりしますが、当の本人は「放任されている」と感じていることがあります。
ここに上司と部下のギャップがあります。
意欲のある人の意思を尊重したいと考える上司ほどこの状態に陥りやすく、良かれと思ってやってたことが、部下の方は良いと思っていないということです。
そこで、
「任せる」と「放任」の違いを知っていれば、解決できます。
早速ですが、『任せる』と『放任』の違いは、
- 部下のやっている作業を『具体的』にこたえられる
- 部下が感じる不満・不安・不便を『事実』で答える
- 部下のやっている作業を『あいまい』にしか答えられない
- 部下が感じる不満・不安・不便を『憶測』でしか答えられない
例えば、上司が部下に何かを教える時は、その「教えること自体」を上司がどんなものかを知っている必要があります。
つまり、部下のやっていることを説明しようとしたときに、上司は部下のやっていることを知っていないと『憶測』や『あいまい』な表現になってしまいます。
その、『知っている』ということが『関心を持っている』ということです。
任せるということは、関心をもって部下のやっていることを説明できる状態です。この状態をしっかり作りましょう。
つまり、
出世欲の強い部下には、仕事を「任せて」関心を持って関わってあげることで、やる気を出させましょう!
これがしっかりできるようになると、必ず「業務や作業のことを相談される」ようになります。
あとは、前にあった自己帰属によるほめ方をしましょう。
まとめ:やる気のない介護職員にも理由がある

以上が、やる気のない介護職をやる気にさせる方法です。
他にもやる気がなくなった原因をもっている介護職がいると思いますので、この記事は随時更新して、ケースを増やしていきたいと思います。
管理者さんやリーダーの方に少しでも参考になればと思います。
動画で見たい方はYouTubeでもご視聴できます。
最後まで読んでいただきありがとうございます(*’ω’*)

