リーダーとしてどのように部下を守っていいか分かりません。
リーダーへの信頼は、クレームのようなイレギュラーな時に発揮されます。
ここで言うリーダーとは、部下を抱える主任さんや、管理者の方、また場合によっては社長を指します。
リーダーは部下を守る義務があります。しかしそもそもリーダーとしどのように振舞っていいかは、大きな会社でない限り学ぶ機会がないか、もしくは少ないので、
自分で経験を積みながら学ばないといけません。
そこで今回は部下がクレームを抱えたケースで、部下を守る行動原則を2つだけ紹介したいと思います。
部下のトラブルを最小限にとどめる
実際私が経験したクレームを例にお話します。
ある日、デイサービス中に、庭先で1人のスタッフと、独歩の2人の利用者様が庭で散歩をしておりました。
すると、1人の利用者様が上着のボタンを留めながら歩いており、「危ないですよ」とスタッフが声掛けするも、「大丈夫だから、ほっといて」と言い、その後すぐ、つまづき、転倒するという事故が起きました。
その時、そのスタッフは当日休みだったリーダーにすぐに連絡をしました。
状況を聞いたリーダーは、すぐに家族に連絡をし、現場スタッフに受診するようにと指示を出し対応しました。
よくクレーム対応は、即時対応が定石と言われますが、それはまさにその通りで、起きたことをなるべく時間を空けないように、ご家族に伝えることで、実は信用を得ることができます。
介護施設では転倒のような事故は、大なり小なり度々起こります。その都度ご家族に迅速に報告していると、ご家族からの信用を得ることができます。
つまり、それくらい転倒は起きやすいものなんだよと暗に伝えることで、ご家族にも理解してもらいやすくなるということもあります。
部下個人から組織全体に目を向けさせる
次のリーダーがやったことは、部下個人から組織全体に目をむけさせた点です。
先ほどの家族への連絡で、
「申し訳ございません。利用者様1人に対し、スタッフ1人を付けるべきでした」
と伝えたんですね。
一見当たり前に思える事でも、リーダーによっては、「うちの〇〇がすみません!よく言っておきます」と部下を名指しにして、あくまでも悪いのは部下で、私が代わりに謝ってますという態度をとるリーダーもいます。
部下を守れるリーダーは、このような状況下でもちゃんと我が事としてとらえ、責任を取る覚悟を見せることができるということです。
リーダーはトラブルに正直であれ
このケースでは、トラブルが起き、部下がリーダーに素早く連絡したという事実だけですが、
実は部下がすばやくリーダーに報告をするのは、リーダーがいつもトラブルに正直だからなんですね。
例えば、トラブルを報告した際、リーダーが
「なんでそんなことが起きるんだ!」
「だれがやったんだ!」
などと、感情的に部下をとがめるような態度をとるリーダーだった場合、報告することに躊躇します。
報告しても、リーダーは自分を守ってはくれない・・・
部下にこんな感情があったら、報告は上がってきません。
トラブルが起きた際に、冷静に事実を捉え、責任を取る姿勢を示したうえで、部下と向き合えるリーダーだからこそ素早い報告をうけることができます。
まとめ
今回はリーダーを守る部下の行動原則を2つ紹介しました。
- トラブルを最小限にとどめる
- 個人でなく組織に目を向けさせる
ということでした。
仕事をしている上で、トラブルはもちろん、クレームについても避けては通れません。もちろん未然に防ぐこともできますが、ゼロにはできません。
リーダーはその時にどんな振る舞いをするべきか、日ごとから意識していきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました(*’ω’*)