毎年の目標を会社に提出するのに、何を書いていいか分からないんですが・・・。
半期ごとに目標を設定するのも毎年のことなので大変ですよね。では、経験年数ごとに具体的な目標についてお話しましょう!
多くの介護事業所で、半期ごとに目標を発表しないといけません。昇格や賞与の査定に使われている場合も多いですよね。
しかし、日々の業務に追われ、なかなか目標が書けない。またなかなか目標が思い浮かばない人も多いと思います。
さらには、何を目標にやっていいのか分からないまま働いている職員もいると思います。
- 目標がみつからない人
- どんな目標設定をしていいか悩む人
- どんな目標があるのか知りたい人
- 自分の経験に合った目標を知りたい人
本記事では、経験年数ごとに目標を考えてみましたので、是非参考に目標設定してみて下さい。
介護職の目標管理シートの有無
まず目標を設定する前に、勤めている介護事業所によって、目標管理シートのようなものが『ある事業所』と『ない事業所』があります。
単独経営の小規模デイサービスのような事業所だともしかしたら、目標管理シートはないかもしれません。
そもそも目標管理シートとは、介護職員の評価をするための評価制度の一部です。
事業所によって、この達成具合で、『昇給』『昇格』『賞与額』が決まるので、しっかりとした目標設定することは、自分の身を守ることにもなります。
新人介護職(経験年数0年~3年)の目標設定

まずは、介護職経験年数0~3年の方からの目標設定についてです。
未経験者はもちろんまだ1年未満の介護職においても、まずは介護業務を覚えることが先決になります。
介護業務と言っても、事業所の業務の流れ(日常業務)と、介護技術を覚える必要があります。
まずは、チームの一員となって、各業務を1人前として認めてもらえるように仕事に取り組みましょう。
動画で確認したい場合は、こちら↑
新人介護職の具体的な目標設定例
- 介護の基本的な知識や技術を身につける
- 日常業務をどのポジションでも対応できるようにする
- 利用者様各々の特徴を理解する
- 安心安全な介護を身に付ける
まずは、チームの一員として、基本的な知識や技術が必要です。
最初はOJTのような形でも、1~3か月くらいで、独り立ちできるようになりましょう。
目標となるような上司先輩職員を見つけることも早く成長する上でのポイントです。
- 自ら先に元気よく挨拶をする
- 記録を適切に書けるようになる
- 整理整頓を心掛ける
- 清潔、不潔をしっかり分別できる
また、社会人の基本的なことを目標にいれることも、新人介護職であれば許されます。
挨拶や掃除意識などを入れてもいいですし、業務に関わる『記録』であったり、『整理整頓』等のことも大切な項目です。
新人介護職がおさえておきたい資格・研修
- 認知症介護基礎研修
- 初任者研修
- 実務者研修
介護福祉士を目指すなら、実務者研修の修了が必須です。
介護経験3年くらいで上記の資格を取っておくことをおすすめします。
中堅介護職(経験年数3~9年)の目標設定

中堅介護職になると、まず部下や後輩ができます。ここが新人時代と大きく変わるところです。
介護の知識や技術はもちろん習得していることが前提であり、ここからは、マネジメント力をつける時期になります。
いわゆる管理職という立場を経験していくことになりますので、それに応じた目標設定が望ましいです。
動画で確認したい方はこちら↑
中堅介護職の具体的な目標設定例
- 利用者様の身体的変化、感情的変化に気付けるようになる
- 個別ケアを実施することができるようになる
- 危機予測ができ、起きたことも適切に対処できるようになる
- 利用者様と円滑にコミュニケーションがとれるようになる
- 他の職員の業務が円滑になるようプラスアルファの仕事をする
日常業務はもう無意識にこなせるようになっているはずです。
ただ、こなせてしまうゆえに、利用者様をないがしろにしていたり、コミュニケーション時間が減少したりと、
業務の方に流れてしまう中堅職員もいるので、注意が必要です。
あくまで、介護職はサービス業であり、僕は究極の接客業だと思っています。
- 部下や後輩を育成できるようになる
- 各係の業務の把握、イベント等の管理ができるようになる
- 他の職員のストレスケアができるようになる
- 上司と部下後輩職員のパイプ役になる
そして、中堅になると、多くの場合後輩ができます。
すると、今まではインプットすることで完結していたことが、次は後輩にアウトプット(教える)という仕事が増えます。
リーダーや管理職になれば、チーム全体を統括するマネジメント力が求められます。
これはどの業種にも言えるのですが、
『マネジメント』は人から教わることもない上に、とても奥の深い仕事なので、必ず自ら学ぶ必要があります。
感覚でできるのもではないと、僕は理解しています。
中堅職員になると、はっきり言って読書習慣をもっていないとやばいかもしれません。
キャリアを積むと、学ぶことがより専門的になるので、インプットをする時間をとる必要があります。
管理者と呼ばれる方の多くは、セミナーや読書を通してインプットをしています。
セミナーに参加するのは大変ですが、読書は今日からでもすぐにできるので、読書習慣がない方は是非読書をおすすめします。
▶誰でもカンタンにできる読書を習慣づける3つの方法
▶【聴く読書法】読書を習慣化するにはオーディオブックがおすすめ!
中堅介護職がおさえておきたい資格・研修
- 介護福祉士
- 認知症介護実践者研修
- 認知症介護管理者研修
- 介護支援専門員
- 社会福祉士
中堅介護職になってくると取得できる資格も、ぐっと増えます。
どれもこれも取りにいくっていうのもいいですが、やはり資格によって進む道が変わってくるので、自分はどの道に進みたいのか鍵となります。
他にも、民間資格の中には、リハビリ系やレクリエーション系、認知症系の専門資格がありますので、どのような介護職になりたいかで、進む選択も増えるのが中堅介護職の特徴です。
この時期に、仕事を通して自ずと、進みたい方向や、ケアの方向が具体的になります。
准看護士や看護師を目指す人もいらっしゃいます。

ベテラン介護職(経験年数10年以上)の目標

これだけ介護経験があると、あらゆるケースに対応できるようになります。
- 業務全般の把握
- 緊急時の対応
- 職員のフォロー
- マネジメント力
- 利用者様やその家族への対応
な
どなど、経験を重ねたこどで、様々な力が身についていることだと思います。
ただ、なんでもこなせてしまう故に、マンネリ化してしまったり、目標を見失ったりする人も多いです。
人によってはいつのまにか、『動きが悪くて指示を出すばかりの人間』に思われてしまうこともあるので注意が必要です。
動画で確認したい方は、こちら↑
ベテラン介護職の具体的な目標設定例
- 業務全般を把握し、改善を提案できるようになる
- 利用者様の既往歴、症状、行動を理解し、常に適切なケアができるようになる
- 利用者様の気持ちを汲み取り、我慢していることや願いを実現化することができる
- 利用者様とのコミュニケーションを円滑にし、ケアの方向性を示すことができるようになる
ベテランになると、業務のあらゆることができることもあり、また教育や指導する立場も加わるため、
業務が忙しくなる半面、利用者様とのコミュニケーションが手薄になることも考えられます。
また、目標はベテランとして、より専門的なものが期待されるようになるので、学ぶ姿勢を忘れず、自己啓発に励むことも重要です。
- 業務で必要なあらゆる書類が作成できるようになる
- 職員のやりがいや目標を引き出すことができるようになる
- 経費意識を常に持ち、日常業務の効率化や、適切な物品の選定ができるようになる。
- 事業所全体のスケジュールを把握したうえで、人員配置や業務担当を効率的に配置し、かつ常に把握している。
マネジメントや、管理者としての目標要素が多くなり、事業所全体を見渡せるスキルが必須となってきます。
また、長く介護に携わることで、マンネリになる部分も少なからず出てくるので、
しっかり自分のキャリアプランを見据えて、目標設定をしてみて下さい。
ベテラン介護職がおさえておきたい資格・目標
- 認定介護福祉士
- 主任介護支援専門員
もうここまでくると、取らなくてもいい資格をとることになるかもしれません。
自分が目指すべき道が明確であれば、上記資格を目標にしてもいいと思います。
また、指導者の道に進む方もいるので、そのような方は是非、すすんで資格取得をしてみるといいと思います。
番外:キャリアアップをする方法

ここまで、キャリア別に目標を紹介してきましたが、番外編として、どの人にも使えるキャリアアップの思考法を紹介したいと思います。
それは
人とずらして生きること
です。
例えば、海外に住んでいる日本人は、130万人と言われています。日本の人口の約1%です。つまり、海外に住むだけで、「日本人の1%」の存在になれます。
他人と違うこと、言い換えると、他人と「ずらすこと」ができるとあなたの存在に付加価値が付きます。
さすがに、介護の仕事を海外でするというわけにはいかないので、例えば、時間の使い方はどうでしょうか?
時間をずらして使うことを意識してみて下さい。
- 職員がこない時間に出勤する
- 休憩時間に自己投資する
「就業時間でもないのに、人より早く出勤するなんてありえない!」と言われればそれまでですが、私が過去出世したり、成果を上げてきた上司先輩は、
皆さん誰よりも早く出勤していました。
早く出勤することで、気持ちを整えたり、雑務や確認作業を済ませてから、業務を行っていたので、業務効率が高く、そのため、さらに上の仕事をすることができていたように思います。
もし、出勤時間を変えることが難しければ、起床時間を早くするというのも効果的です。
おそらくほとんどの方が、「朝活」をしていないと思います。
- ストレッチや筋トレ
- ウォーキング
- 読書や勉強
朝1時間でも、いや30分でも、このような「朝活」をすることで、確実に他人とは差がついていきます。
つまり「ずらすこと」を意識して生活することで、あなたの付加価値が高まり、それがキャリアアップへの道しるべとなります。

まとめ:目標を設定して理想の介護職へ

以上が、介護職の経験年数・キャリア別による目標設定の例です。
紹介したものはあくまでほんの一例にすぎませんが、経験年数に応じて、求められることが違うということを理解し、自分のなりの目標を設定し、満足のいく働き方を目指しましょう。
また、自分の理想像というものをしっかり持つことで、魅力的な介護職になっていきます。
しかし、どんなに目標を設定して実行しても、評価をしてくれない職場があるのも事実です。
その場合は、目標設定自体が形だけのもので、実際には上司や役員のさじ加減ということもあり得ます。
まずは良い会社、良い職場にであることが先決となります。
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最後まで読んでいただきありがとうございました(*’ω’*)

