いろいろ悩みがあります…。
新人介護職が抱える悩みと対処法をお話します。
介護職として働いて数ヶ月、または3年未満の方が抱えやすい悩みと、その対処法についてお話したいと思います。
- 職場で悩みを抱えてる新人介護職の方
- これから介護職を目指す方
では、いきます。
介護の仕事上の悩み
介護の仕事は、仕事のほとんどが『コミュニケーション』といっても過言ではありません。
利用者様に対するサービスも、介護職同士のやり取りも、コミュニケーションで成り立っており、
また、仕事も単独ではなく、チームとして働くので、コミュニケーションはかかせません。
このコミュニケーションによる悩みを抱えて、退職や転職をする人も少なくありません。そこで、本記事で悩みの種類と対策についてお話します。
介護職が業務上で抱える悩みの具体例
介護の仕事は、無資格から始められる仕事ゆえに、就職しやすい業種でもありますが、求められるスキルはそう簡単ではありません。
- 家事業務のやり方が違う
- 仕事がなかなか覚えられない
- 資格を取るまで最低3年は必要
新人時代には上記のような悩みを抱えがちです。
順番に解説しますので、自分が当てはまるところだけみていただいてもいいです。
業務上の悩み1:家事業務のやり方が違う
介護の仕事は、『生活を提供する場』です。
介護職を経験したことがない方からみると、一般的に入浴、食事、排泄などのケアというイメージがあるかもしれませんが、
実際には、それ以外に、掃除、洗濯、調理などという、いわゆる『家事』が仕事の多くを占めます。
特に男性職員だと、不慣れなことも多いです。
女性は女性で、家事は人によってやり方が違ったりするので、この辺りで仕事の不一致が起きたりします。
たとえば、『洗濯』ひとつとっても、
- 洗濯ネットを使うのか?
- タオルと衣類は分けて洗濯するのか?
- 干し方は?
- たたみ方は?
など、洗濯から取り込みまでの工程で、さまざまな違いが生じます。
✔業務上の悩み1:解決法
これしかありません。
会社・職場によりマニュアルがあるところもありますが、あったとしても、細部にわたり書いていないこともあるため、もし自分のやり方が他の方と違ったら、その都度確認し、
いまの自分のやり方でも問題ないのか?それとも職場として『これ』というものがあるのか?
ここを確認しましょう。
確認した上で、「そのやり方でも大丈夫よ」と確認が取れれば、その作業については、そこまで細かいところは決められていないということが分かります。
場合によっては、自分のやり方のほうが効率がよかったり、作業の根拠が明確だったりするので、違和感を感じたときは提案をしてみましょう。
業務上の悩み2:なかなか仕事が覚えられない
介護の仕事で難しいことは、利用者様ひとりひとりのケアが異なるということです。
その利用者様の、既往歴やADL、習慣や好みによって、ケアが変わるので、これを覚えるのはなかなか大変です。
オムツやパット対応ひとつとっても、利用者様ごと種類が違い、交換のタイミングや仕様も違うので、覚えるのは一苦労です。
✔業務上の悩み2:解決法
覚えられないなら、メモをするしかありません。
メモの取り方として、その時その時覚えることをメモしていくのですが、ページごとに項目を分けましょう。
たとえば、利用者様一人につき1ページを使ったり、作業1項目に対して1ページを使います。
そして、その項目がいつでも開けるように、シールタグなどを活用しましょう。
使えば使うほど情報が増え、開けば開くほど知識が定着します。
実際、ちゃんとノートをとって管理している介護職はあまり見ませんので、これをするだけであなたの信用が上がります。
業務上の悩み3:資格を取るまで3年かかる
介護職の資格で、代表的なものは、国家資格である『介護福祉士』です。
しかし、介護福祉士の受験資格として、実務経験3年間というしばりがあります。ですので、新人介護職の方は、最短でも3年間は無資格者扱いを受けます。
そのため、新人介護職は資格がすぐにとれないことで、先輩職員や上司からプレッシャーをかけられることもあるようです。
✔業務上の悩み3:解決法
介護職がまず目指すべき資格は国家資格である『介護福祉士』ですが、焦る必要はありません。
- 初任者研修
- 実務者研修
- 認知症基礎研修
- レクリエーション介護士
など、中には研修を受けることで取れる資格もあります。
また、実務者研修においては、介護福祉士の受験資格要件に入っているので、この3年以内に受講しておくことをおすすめします。
上記のほかにも、民間資格には、介護職に関わる資格が沢山ありますので、調べてみて下さい。
介護職が職員間で抱える悩みの具体例
介護の仕事はチームで行います。一人では到底できないことなので、職員間でのコミュニケーションは非常に重要です。故に、職員間のでトラブルや、人間関係での悩みはつきものです。
- 先輩職員が非協力的(動いてくれない)
- 高圧的な態度をとられる
上記についてお話していきます。
上記はアンケートサイトマクロミルによる2019年3月の介護職員を対象にしたアンケートです。
この結果によると、人間関係の悩みは新人介護職でなくても、83%の人が抱えています。
また、人間関係の中でも「同じ職場の人」への悩み、つまり「職員間」との悩みが多いことが分かります。
職員間の悩み1:先輩職員が非協力的(動いてくれない)
介護の現場は、この仕事は〇〇さんというような決まった仕事が基本的にありません。日々チーム間で『気付いた人が対応する』ことがほとんどです。
それ故、上下関係があると、なんでも新人職員に頼んでくる先輩職員がいるのも事実。
気付いたら自分ばかりが動いていて、先輩職員が全然動かない。または、指示を出すばかりで、自分ではなにもしない先輩職員。
✔職員間の悩み1:解決策
「え?そんなのやってるよ!」
と思われるかもしれませんが、気持ちが問題です。
先輩職員からの指示を嫌々やっていませんか?
『仕事が出来ない先輩職員』が無茶な指示を出してきたり、
『誰がみても先輩職員が一番暇だろ』という状況でも、新人に仕事をふってくる場合があります。
そこで、あなたはそれを「嫌々」受けるのではなく『笑顔』で仕事を受けて、バンバン仕事をこなしてみましょう。
すると、周りのあなたを見る目が変わってきます。
そもそも動かない先輩は、他の人から見ても、良い印象はありません。そんな人からストレスを受けるのは、時間がもったいない。
「自分は何ともないです」というような態度で対応しましょう。
職員間の悩み2:高圧的な態度をとられる
職場でストレスを発散している職員も見られます。
このような方は、自分には反抗しない、『言いやすい対象』を探しているので、一度目を付けられると厄介です。
✔職員間の悩み2:解決策
高圧的な態度をとる方は、自分を誇示したい人です。
このような人は、
❝こう言ったら、相手は嫌な気分だろうな❞と
はじめから、相手に嫌な思いをさせるために、言動している人が多いです。
まさにあの状態を何度か作り出すと、高圧的な人は、
「こいつに言っても、だめだな(ストレス発散できない)」
と諦めますので、それまでは、こちらは感情を出すことなく、冷静に付き合いましょう。
まとめ:新人介護職に悩みはつきもの
以上が新人介護職が抱える悩みと対処法です。まとめましょう。
▶業務のやり方が違う
⇒職場で決まっていることを確認!
▶仕事が覚えられない
⇒自分のマニュアルを作る!
▶すぐに資格がとれない
⇒受けられる研修を探す!
▶先輩職員が非協力的
⇒嫌な顔せずバンバン仕事をこなす!
▶高圧的な態度をとられる
⇒冷静に対応し、適当に付き合う!
こんな感じです。
新人介護職には、仕事を覚えないといけないという目的があるのにもかかわらず、様々な悩みがついて回ります。
早いうちに、職場で信頼のおける先輩を探し、相談できる環境を作ってみましょう。さもなくば、転職をすることが最善である職場もあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました(*’ω’*)