何回言っても、自分のやり方を曲げないスタッフがいて、困ってます。
統一したケアをしたくても、そのようなスタッフがいると実現できないですよね。
介護の現場でよくあることの一つに、なかなか自分のやり方を変えないスタッフがいるということがあります。
介護現場として、統一したケアをしようと思っても、なかなかやり方を変えないスタッフがいるということですね。
例えば、
- 利用者様が自分で出来るのについつい介助をしてしまう
- 利用者様にやってもらえそうな作業をそのスタッフが全部してしまう
みたいなことです。
今日はそんなスタッフに対してどのように対応すればいいのかをお話します。
短い内容なので、お気軽に最後まで読んでいただければと思います。
ではいきます。
自分のやり方を変えない具体例

やり方を変えないスタッフとは、具体的にどんな場面で見かけるかというと、
例えば、
その事業所が利用者様の出来る事は利用者様にやってもらうという自立支援を目指した指針を出してたとします。
それなのに、あるスタッフがお茶の時間になると自分でお茶を入れ、利用者様全員に配ってします。
管理者はそれを見て、そのスタッフに「自分でお茶を汲める人もいるから、自分で出来る方にはやってもらってね」と毎回言わないといけない。
というような場面とか、
他にも、「立たないで、歩かないで」というような、スピーチロックをするスタッフに対して、
管理者が「なんで立ったのか、歩きたいのか理由を聞いてあげて」と注意を促したとします。
それでも、そのスタッフは、利用者様の出来る事をやってしまうし、スピーチロックもやってしまう。
このような場面、実際に自分の職場ではありませんか?
では、このような自分のやり方を変えないスタッフはどのように対応したらよいのか、お話します。
自分のやり方を変えないスタッフへの対処法

自分のやり方を変えないスタッフへの対処法は、
否定するのではなく、なぜそのやり方をするのかを聞く
ということです。
介護現場では、状況によって判断が変わることが日常茶飯事です。
そのため「対応を変えない人」が必ずしも間違っているとは限りません。
これ結構大事な考え方ですね。
利用者様が自分で出来ることでも、こちらでやってあげたら、実は利用者様が望んでいたことである場合もあります。
ですので、自分のやり方を変えないスタッフに対して、
なぜ、その対応をしているのか、理由を聞きましょう。
どうしてその対応をしているのか、教えてもらえますか?
転倒したら危ないので・・。
確かにそれはありますよね。もちろん転倒は注意しないといけませんが、自立支援を大切にしたいので、利用者様ができないところだけをサポートしてもらえると、うれしいなぁ。
というように、理由を聞いて上で、
やはり利用者様のためにも事業所の方針に従ってほしい場合は、しっかりと目的を説明し、そのスタッフに分かってもらえるように伝えましょう。
例えば、施設の方針が自立支援に重きを置いている場合であれば、その旨を伝え、今の対応では不適切だとそのスタッフに伝えましょう。
それでも、すぐには変わらないこともあると思います。その場合は、繰り返し根気よく声をかけましょう。
他の動画で、他人を変える方法を紹介していますので、こちらの動画が参考になると思います。
概要欄にリンクを貼っておきます。
話を戻しますが、
しかし逆に、理由を聞いて、そのスタッフの対応が、利用者様を第一に考えた良い対応であれば、それは、チームで共有しましょう。
もしかしたら、そのスタッフしか知らなかった利用者様の要望があったのかもしれませんし、
ある一定の条件の時に利用者様から訴えがあるのかもしれません。
まとめ:ケアの目的や理由を考える

ということで、自分のやり方を変えないスタッフの対処法でした。
結論は、初めから否定せず、なぜそのやり方をしているのか理由を聞くということでした。
その上で、やはりやり方を変えてほしい場合は、ケアの目的を繰り返し伝え、対応を変えてもらう。
逆にそのスタッフのやり方が利用者様の望む、良い対応であったのならチーム内で共有する。
介護の現場は、様々なキャリアと経験を持った人がいるので、ケアを統一するのはとても大変です。
また利用者様の状態や状況によってもケアのやり方が変わります。
そういう意味で、自分が普段当たり前にやっているケアが本当に必要なものなのか、もしくは、ケアが十分に出来ているのか、
そんなことをたまに考えてみるのも大切かもしれません。
各スタッフの各ケアが、どのような理由でやっているかを疑問に思いながら、チームで協力してよい職場にしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます(*’ω’*)

