私はリーダーに向いていないと思います
リーダーの仕事は適正があるように思いますよね。向いていないと感じるリーダーに伝えたいことがあります。
現在、管理職やリーダーをやっている方で、自分はリーダーに向いていないと思っている方は、少なからずいると思います。
では、なぜ「自分はリーダーに向いていない」と思うのでしょうか。
この思考の目的を考えてみたいと思います。
なぜリーダーに向いていないと考えるのか?
結論から言うと、
リーダーに向いていないと思えば、仕事がうまくいかなくても、リーダーに向いていないからだと思えるからです。
そもそもリーダーの適性なんて、リーダーがどういうものかを知らなければ、判断はできないはずです。
それでもリーダーに向いていないと思うのであれば、それは、「リーダーとはこうあるべき!」という自分のリーダー像があって、
その自分の考えるリーダーにはなれないということです。
そう思うことで、積極的に仕事に取り組まなくなります。
それがリーダーは向いていないと思うことの「目的」ということなんですね。
つまり、自分が積極的でないことや、無能であるかもしれないことを
「リーダーは向いていない」という思考で正当化するのが目的なんです。
この思考をもってしまうと、どうしようもなくなってしまうのですが、ではどう考えるべきなのか。
「リーダーとは?」こう考えるべき
それは、リーダーがリーダーとしての十分な力を身に付けていなくても、
適性を持ち出さず、現状を受け入れるところから始め、その上でリーダーとしての能力を身に付けていくしかない
と考えることです。
それを理解し、そう思うことこそが、リーダーとして必要なことです。
考えてみて下さい。
むしろ、自分はリーダーに向いていると思い、リーダーになりたい人の方が、問題があります。
なぜかというと、そのような人は、何か問題が起きたときにに、自分のリーダーシップに改善の余地があるとは考えないからです。
また、必要な時に部下に相談することもなく、独断で決めてしまう可能性も高いです。
リーダーでいるのが辛い・・・
辛いと思っている方は、
- 出来るものならリーダーを辞めたい
- 積極的に仕事が出来ていない
と思っているのだと思います。
しかし、その辛いという感情は、リーダーに向いていないと思うために辛いと思っているということです。
辛いからリーダーに向いていないのではなく、リーダーに向いていないと思うために、辛いと思ってるということです。
まさに、アドラー心理学の「目的論」ですね。
まずリーダーを続けたくないという思いが一番先にあって、
それ以外の、「辛い」とか「向いていない」は、全て自分のその思いを正当化するための理由でしかないのですね。
言い換えると、日々自分がリーダーとして適任ではない証拠を探しながら仕事をしているわけです。
例え、仕事がうまくいったとしても、他の人がリーダーだったらもっと大きな成功をしたと考えるようになります。
こうなると、辛い思いをするために仕事をし、その思いをやめるわけにはいかなくもなります。
リーダーは犠牲的なものではない
辛いと苦しいは似ていますが、違う感情です。どんな仕事でも苦しいときはあります。
いつも楽しそうに仕事をしている人でも人知れず苦労をしている人も多いはずです。
リーダーを辛いと感じる人の中には、リーダー業は犠牲的な仕事だと考えている人が多いのではないでしょうか?
リーダーとは犠牲的なものと考えている人は、自分の仕事が認められていないと感じやすいです。
しかしリーダーとは、本質では縁の下の力持ちのような、前面に出る仕事ではないのです。
組織の犠牲になることではなく、組織に貢献することがリーダーだと考えている人は、辛いと感じないのです。役割が違うのです。
まとめ:リーダーの仕事は貢献すること
以上が、リーダーに向いていないと考える人の心理でした。
結論は、自分のリーダーとしての無能さや消極性を正当化するために、
「リーダーに向いていない」という理由を作り出しているということです。
今回は、アドラー心理学の目的論を基にお話しました。
この目的論はどんな場面でも使えるもので、先に目的があって、それを説明するために理由付けをするという考えです。
引きこもりは「引きこもりをするために」外に出ないという考えですね。
この考え方を取り入れて、一度自分の感情と向き合うと、よかったことや賞賛すべきことまで、ダメな自分を作り出す材料に変えてしまっていることに気付けたりします。
リーダーの仕事は、大変かもしれません。それは、同じ職務をしている人が、ほとんどの場合職場に1人しかいないからです。
同じ立場の人と、相談しながら仕事に取り組むことが出来ない為、自分の判断で物事を進めることが多いです。
そのため、苦しい時が沢山あると思います。しかしそれは、辛いという感情ではなく、苦労して、成長している時です。
リーダーの気持ちは私も理解できます。
一緒に頑張りましょう
最後まで読んでいただきありがとうございます(*’ω’*)