介護職の働き方

「働かないオジサン」はどうして増えるのか?【ピーターの法則】を使って解説します。

「働かないオジサン」はどうして増えるのか?【ピーターの法則】を使って解説します。
Aさん

若い子がどんどん辞めていきます。働かないおじさんばっかりになっています。なぜでしょうか?

しゅん社長

大きい会社になればなるほど、「働かないおじさん」問題が表面化されます。これにはある法則がありました。お話していきます。

組織で、やる気がなく働かない中年層が沢山います。

この記事では、「働かないオジサンが悪だ!」という記事ではなく、あくまで「働かないオジサンは、なぜうまれるのか?」について話します。

「働かないオジサンが」生まれる仕組み

「働かないオジサン」はどうして増えるのか?【ピーターの法則】を使って解説します。

働かないオジサンとは、

出世意欲はなく、向上心もない。とりあえず現状維持で楽に働けたらいいと考えているオジサン

と定義します。

大きい会社になればなるほど、この「働かないオジサン」がおおく在籍しているように感じます。

私は以前金融機関に勤めてました。

そこでも、40代になっても50代になっても、全く役もつかず、若い社員と同じ仕事をしているオジサンが沢山いました。

例えば、銀行であれば、その店舗数の数分が支店長の数となります。つまり、役席者になれる人数が決まってるので、昇格できないそのようなオジサンがいることは仕方のないことです。

しかし、そのオジサン達の多くは、

働かないのです

さらにこの働かないオジサンは、やたらめったら会社や上司の愚痴を若い社員に言ったりします。ほんと、何がしたいのかもうわかりません。

では、どのように「働かないオジサン」が生まれるかお話します。

ピーターの法則とピーターアウトの法則

「働かないオジサン」はどうして増えるのか?【ピーターの法則】を使って解説します。

ピーターの法則

アメリカの教育学者ローレンス・J・ピーター氏の著書「ピーターの法則<創造的>無能のすすめ」で提唱されている

ピーターの法則

というものがあります。これは、

  1. 能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる
  2. 時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人で埋め尽くされる
  3. ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される

というような内容です。

能力主義のピラミッド型の組織では、仕事が出来る人はどんどん出世していきます。

ピーターの法則の通り、そのポジションでは実力が伴わず活躍出来ないところまで昇進し続けます。

その結果、

  1. 仕事が出来る人がどんどん上に上がり、無能な管理職となる
  2. そうでない人は、パフォーマンスをあげられなくなりその地位で落ち着き、無能化する

こうして「無能化した人」の集まり、つまり「働かないオジサン」が沢山でてきてしまいます。

つまり、ピーターの法則によれば、若い人以外全員が「退屈で無能状態」になってしまうというのです。

若くて成長段階にいる社員は、出世余地があり、無能とは呼べないので、このような人達で組織は進んでいくっていうんですね。

ピーターアウトの法則

先のピーターの法則を踏まえて、

アメリカの作家ダニエル・ピンク氏の著書「フリーエージェント社会の到来」を読んでみると、ピーターの法則をアレンジした

ピーターアウトの法則

というものがあります。

これは、出世すればするほど仕事に対しての喜びややりがいを失う傾向にあり、組織を出て行ってしまうという法則です。

例えば、ものを作る仕事や現場で体を動かす仕事をしていた人が、管理職になって、実際に自分では現場に入れなくなったケースを想定すると分かりやすいです。

また、出世することで、人間関係もその組織の中で挟まれる立場となりストレスに感じたりします。

そのため、優秀な人ほど、組織を出ていってしまったり、独立をしてしまったりします。

やる気のある人が出て行ってしまうので、やはり組織の中は、働かないオジサンばかりになってしまいます。

まとめ:これまでの組織の在り方が原因

「働かないオジサン」はどうして増えるのか?【ピーターの法則】を使って解説します。

以上が、「働かないオジサン」が増える理由でした。

  1. ピーターの法則
  2. ピーターアウトの法則

もう一度簡単にまとめますと、優秀な人材は、限界まで出世して、仕事内容と能力が合致せず、無能化する。そして、組織から流出してしまう。ということでした。

ピーターの法則では、組織は、出世余地のある人材で進んでいくとも言っているのですが、「出世余地」とはすなわち「向上心」だと思います。

年齢に限らず向上心のある方が組織にいることがとても大切なことだと、私は考えます。

しかしながら、このほうな法則が生まれるのも、やはり組織における人事考課などの仕組みが原因だと考えられます。

働かないオジサンをうまない方法があるとすれば、

  • ランダムに昇格させる
  • 昇格させずに昇給にとどめる
  • 昇格前には事前に訓練を受ける
  • 複数のポジションを与える

明確な解決策は分かりませんが、このような方法を用いて、適材適所を図るのはどうでしょうか。

もちろん個人の気持ちの問題で解決できることもあると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました(*´ω`)

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