介護職の管理者

【介護職管理者の心得】現場兼務(プレイングマネージャー)として大事なこと

介護職管理者の心得】現場兼務(プレイングマネージャー)として大事なこと

Aさん

介護現場の管理者って忙しいのですが、どうすればいいんでしょうか?


しゅん社長

介護現場の管理者の心得、それは仕事を〇〇することです。早速解説します。

介護現場の管理者は、現場仕事もあるし、部下の育成や、新規利用者様の受け入れ調整や、物品の管理や、人事評価など、、、、無数の仕事が課せられて手がまわらない!

という方も、多いのではないでしょうか?

本記事はそんな方に、ちょっとした管理者の心得をお伝えします。

本記事を読んでほしい人
  • 管理者の方
  • 部下がいる方

ではいきます!

専業マネージャーと現場兼務マネージャー

介護職管理者の心得】現場兼務(プレイングマネージャー)として大事なこと

私は介護施設の経営をしていますが、もちろん管理者の経験もしてきました。

そして、介護現場の管理者は本当に忙しいということも認識しています。

これは事業所の規模によっても違いますが、介護現場の管理者の多くは、現場を兼務しながらマネジメントもしないといけないということです。

これをプレイングマネージャーと言います。

実は、この「プレイングマネージャー」だということを認識できていない管理者も多いです。

プレイングマネージャーに対して、専業マネージャーがいます。つまり、マネジメントだけをする管理職です。

この2つのマネージャーは、もちろん時間の使い方が大きく異なります。ゆえに、プレイングマネージャーが専業マネージャーのようには、マネジメントに時間をかけることができないということを、ちゃんと理解しないといけません。

例えば、本でマネジメントについて学ぶ際に、専業マネージャー向けのノウハウを学んでも、やることが増えて、どうにもならなくなるようなことが起きます。

現場兼務管理者の優位性

じゃあ、介護現場管理者が専業マネージャーに劣っているのかというと、そうではありません。

介護現場管理者にも優位性があります。

現場兼務管理者の優位性
  1. 「現場のリアル」を知っていること
  2. すぐに現場で実験できること

以上の2点です。

1.現場のリアルを知っていること

部下との関係を築く上で、実際に現場第一線で働いているスタッフをことを理解していることは、大きな強みです。

現場兼務の管理者には、意思疎通がちゃんとできているという強みがあります。

例えば、施設長や社長のような立場の人から、現場への指示や指導をされた場合、「現場のリアル」にはマッチしない、突拍子もないことを言いかねません。

それが、管理者の立場であれば、現場の声も常に聞いているので、細かな点を理解した指示や指導ができます。

逆を言えば、管理者より上の立場が直接現場に支持を出すようなことは、あってはいけないのです。ちゃんと管理者を通し、現場の状況を精査して上で、判断していかないといけません。

2.すぐに現場で実験できること

管理者は、基本的に現場での決済権限を持っています。

さらに、自らが体を動かして現場に携わているので、自分がやりたいことや、改善したいことは、すぐに指示を出すことができます。

指示を出さなくても、自らやってみせることもできます。

それにより、現場がどう変わるか、ということもすぐにわかるので、試験的にやってみたいことなどをスピーディーに取り組むことができます。ゆえに「実験」が可能なので、トライアンドエラーを繰り返し、よりよいものを作り出すことができます。

現場兼務管理者がやるべきこと

介護職管理者の心得】現場兼務(プレイングマネージャー)として大事なこと

上記の優位性を考えると、見方によっては「プレイヤー×マネージャー」という、現場兼務の管理者は、意外と自由度の高いポジションなのかもしれません。

日頃から、部下の問題解決や、上司からの指示に板挟みになるのが仕事も多いですが、その反面、自分のアイデアをどんどんトライアンドエラーをしていける姿勢も取ることができます。

考え方、とらえ方次第で、管理者でいることは協力な武器になるということです。そして、その立場にいるあなたは、今、自分の基礎体力をつける絶好の機会だということです。

自分のやり方でトライアンドエラーを繰り返し、経験値としてデータを蓄積していけます。

ただし、そのためにも、管理者はインプットする時間を取らなければいけません。つまり、管理者として戦うために必要なことは、「インプット時間の確保」です。

「いやいや、わかってはいるけど、毎日忙しいんだから、そんなインプットする時間なんてとれないよ~」

と言ってる、あなた!

方法は、あります。

それは「連結ピン」をつくることです!

現場兼務の管理者がおさえるべき「連結ピン」

介護職管理者の心得】現場兼務(プレイングマネージャー)として大事なこと

組織には組織図があります。例えば社長が自らプレイヤーとなって組織を動かす会社は、『社長=管理者』です。これは創業当時の状況に当てはまったり、1事業所経営の場合に考えられます。

その後、少しずつ規模拡大をし、社員が増えてきたり、多店舗経営になってくると、社長とは別に、管理者という立場が作られます。

そしてその管理者は一見、社長とスタッフのパイプ役に思われがちですが、そうではありません。

それはパイプではなく、「連結ピン」です。

パイプとピンの違い

具体的にパイプとピンの違いをピンボールで例えてみます。

ピンボールとは?

金属の球を用いて点数を競う遊戯機械。基本的には、傾斜した盤面とそこを転がる球、それを打ち返すフリッパーで構成される)。

一番最初、バネを引いて球を打ち出す時、ちゃんと盤上に打ち出されるように、レーンが敷かれてます。これが仮にパイプだとします。

つまり、社長から言われたことをそのまま部下に伝える役割です。

その後、レーンを飛び出した球は、傾斜した盤を転がりながら、釘に当たり、転がる方向が変わります。これがピンです。

つまり、社長から言われたことを、自分の言葉に落とし込み、言葉を選び直して部下に伝える役割です。

パイプとピン役割は全く違います。つまり、管理者はパイプではなく、連結ピンなのです(このたとえ、ちょっと分かりづらいですかね・・)。

現場兼務管理者こそ連結ピンをつくる

再び、ピンボールを思い出してください。社長の連結ピンが管理者ならば、管理者にも連結ピンがあります。

傾斜した盤に転がる球は、下に落ちていきます。つまり管理者のピンに当たっても、まだ下にピンがあります。

ここを意識してください。

管理者が自分の時間を確保するためには、自分で何もかもやろうとしないことです。

そして、そのためには、自分の「連結ピンとなる部下」を探す必要があります。

つまり、介護現場管理者の心得は、連結ピンとなる部下を探すということです。そうすることで、管理者の負担は軽減します。

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まとめ

介護職管理者の心得】現場兼務(プレイングマネージャー)として大事なこと

冒頭で、専業マネージャーとプレイングマネージャーの違いについてお話ししましたが、とにかくプレイングマネージャーである介護現場兼務の管理職は忙しいです。

そのため、必要であるインプット時間を確保することが難しい。

そこで、私は連結ピンのお話をしました。

とにかく部下に仕事を任せてください。なんでもかんでも自分でやろうとしないこと。

忙しい中でも、まず、手にもっている仕事を一つ一つ精査して、この仕事は誰かに任せられないだろうかと考えてみて下さい。

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↑人に任せる方法はこちらの記事を参考にしてみて下さい。この思考をもって、自分の時間を確保することに目を向けることを強くすすめます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました<(_ _)>

↓どうしてもしんどくなった方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

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