介護職の離職率ってどのぐらいなんですか?
イメージ的には高そうですよね。実際はどうですかね。産業全体と、介護職の離職率をデータを見ながら比較してみましょう。
介護職の仕事では、退職者が多かったり、自分自身が辞めたいと思ったりと、離職の問題はつきものです。
では、実際に辞めていく人がどのくらいいるのかをデータも交えて見てみたいと思います。
- 介護の仕事へ就職を考えている人
- 介護の仕事を辞めようと考えている人
- 単純に介護業界の離職率を知りたい人
本記事では、介護職の離職率についてお話します。
介護職の離職率について
介護職の離職率ですが、他業種と比べて高いのか?低いのか?気になるところです。
実際は、
そんな大きな違いはありません。
介護職の離職率推移
平成30年度の「介護労働実態調査」の結果によりますと、離職率はH30年が15.4%と前年より0.8%減少しており、
この数字より、介護職の雇用管理改善の取り組みが進んでいるということが言えるでしょう。
他業種の離職率との比較
では次に、平成30年度調査の「産業別離職率」を見ていきます。黄緑色の棒グラフが離職率を表しています。
先ほど見た介護職離職率15.4%に対して
- 宿泊業、飲食サービス業(26.9%)
- 生活関連サービス業、娯楽業(23.9%)
- 教育、学習支援業(16.6%)
上記、3業種においては、介護職離職率を上回っております。
このことから、介護職の離職率が最も高いというわけではないことが分かります。
しかしながら、改めて表を見ると、多くの産業で離職率が10%前後であることから、
比較的介護職の離職率は高いということが言えます
介護職が離職する理由
では、続いて介護職が離職する理由についてですが、
実は離職(退職)理由でもっとも多い理由は、「結婚・出産・妊娠・育児のため」です。
介護職は、圧倒的に女性の方が多く、ライフイベントの際にやむなく離職してしまいます。
今回はその理由以外で、離職してしまう原因についてお話したいと思います。
人間関係がうまくいかない
介護職の仕事は、チームワークです。そのため、職員間のコミュニケーションが円滑でないと、すぐにトラブルになってしまいます。
例えば、職場に『威圧的な人がいる』だけで、チーム全体のバランスが崩れ、一部の人に仕事の負担がかかってしまいます。
続けたいけど、精神的に参ってしまい、離職してしまう人もいます。
利用者様との関わりにやりがいを感じていたのにもかかわらず、辞めざるを得ないということは、よくある話です。
将来の見込みが立たない
介護職は世間的に低賃金と言われています。しかし、実際にはそうでもありません。詳しくはこちらの記事に書いています。
ただ問題は、勤続年数が長くなっていっても、収入が大きく変わっていかないという、昇給幅が小さいということです。
それ故、
- 将来このままでいいのだろうか・・
- このままでは家庭を持つことができない
- キャリアアップに魅力が持てない・・・
などの不安を抱える介護職が多いです
職場の理念や運営に不満がある
職場(会社)による運営指針や理念が自分のやりたい介護観と違う場合もあります。
例えば、
- 時間がかかってでも利用者様のできることを奪わない
- 食事時間は利用者様各々の要望に合わすこと
- 業務が終わるまでサービス残業
- 会議は休みの人も参加
- 勉強会は業務終了後
このように、様々な理由で、会社の方針が負担になり、離職してしまうケースもあります。
まとめ:どんな産業も離職はある
以上が介護職の離職率とその原因についてでした。
離職の理由には、他にも収入がすくないとか、そもそも仕事を好きになれなかったとか、肉体的にしんどいなど、様々な理由がありますが、
介護職の離職率が際立って高いわけではなく、やはり職場の環境が原因で離職していまうというのは、言う間でもないです。
そのならない為にも、職場選びが非常に大事になってきます。
多くの情報を得て、よい職場に出会えることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました(*´ω`)