介護の技術がまだまだ足りません。もっと周りに認められたいです。
視点を変えてみて下さい。大事なのはスキルアップではありません。
スキルを上げて、研修をしたり、資格を取ったりしないと、収入が増えないと考えていませんか?
そう考える人は多いと思います。
実際に介護の仕事であれば、『介護福祉士』を取れば、資格手当たるものがあると思います。
あの人は資格があるから収入が高いんだとか、自分には資格がないから・・・などとイライラしている人もいると思います。
しかし、スキルと収入は直接は関係なかったります。
もしかしたら、多くの介護職が勘違いしていることかもしれません。
本記事では、スキルアップばかり考えている人に、もっと大切な視点をお話したいと思います。
スキル=収入でない
私は現在介護施設の経営をしております。
その中で、利用者様からどんなスタッフが好かれているのか、好かれていないのかを知る機会が少なからずあります。
それは、日ごろの利用者様との会話から知る時もあれば、わざわざ私を呼んで、スタッフのことを話す利用者様もいらっしゃいます。
その利用者様との会話で私は「ありがとうございます」という時もあれば「すみません」という時もあります。
そして、「ありがとうございます」と言える、支持されるスタッフとはどんな人かというと、それは決して経験年数や技術がある人ではないということが言えます。
なんなら、入社数ヶ月のスタッフがキャリア十数年のスタッフより、利用者様から必要とされることがあるということです。
つまり、技術が高いからと言って、決して支持されるわけではないんです。
ちょっと話が変わりますが、これと同じく、たとえば、
とんでもなく歌がうまいからテレビに出ている人というわけではなく、俳優さんが歌手デビューしたり、バンドを組んでいたりすることもあります。
技術だけで言えば、実力派の歌手やバックバンドの方のほうが技術がたけていると言えます。
しかし、そのような実力のある方と、例を出して悪いですが、ジャニーズの方や、アイドルの方とどちらが収入が多いかというと、決して、技術が高い順に収入が多い訳ではないということが言えます。
つまり、技術と収入は比例しないということが分かります。
私も前職の住宅営業時代、営業のトークスキルを学んで、何度もロールプレイングをして、知識も得て、日々技術を磨いている営業マンよりも、
「僕まだ入ったばかりで全然わからないんですよ」「わからないんで調べてからお答えします」などと、
ただただお客様の話を聞いて会話している人が、バンバン契約を取っているのを見てきました。
この時、『技術があるから売れるんではないんだな』と勉強しました。
他にも
- 学歴が高い順に収入が多いわけではない
- 料理人が、料理の上手い順に収入が多いわけではない
- カウンセリングの技術の高い順に収入が多いわけではない
単純に考えてそうですよね。このように技術や能力と収入が直結しているわけではないです。
しかし、大人になるにつれて、自分の専門性と収入が比例していると考えてしまう人は多いと思います。
介護の世界なら、
- 介護福祉士だから
- 看護師だから
収入が高くて当たり前だと考えてしまいます。
「俺は介護福祉士なのに」「私は看護師なのに」、スキルのないやつが収入高いなんて認められない!
という人は多いんじゃないでしょうか。
あなたの価値に気付くこと
とはいえ、スキルを磨くことは決してわるいことではありません。
- 自分のやりたいこと
- もっと追及したいこと
- 自分の目標がある
このような目的がある場合には、スキルを磨くことはより良いことだと思います。
しかし、収入を得るためにスキルを磨くということは、別の話です。
もし「収入を上げるため」ならやることはスキルを磨くことではなく、
あなた自身が持っている価値、つまり「あなたらしさ」を磨くことです。
自分の専門性を高める事は、ビジネスにおいては必須ですし、やりがいや生きがいにもつながります。
ただ、時として、「もっとスキルを磨かないと、結果を出せない」とか「もっとスキルを磨かないと認めてもらえない」などと考えがちです。
でも、もうスキルアップなんてせんでいいですー!
スキルアップしたあなたを誰も見たいわけではないんです。
そのままの自分から逃げずに、そのままの自分を受け入れましょう。
もちろん、スキルアップは大事な要素ではありますし、最低限ないと仕事が務まらないと思います。
でも、その分野をもっと極めようとか、人の何倍も稼ごうとか思うのであれば、
スキルではなく、あなた自身が持っている価値で勝負しましょう。
介護の世界であれば、利用者様は、あなたの技術ではなく、「〇〇さんという介護士」にケアをしてもらいたいはずです。
アイドルの素晴らしい歌を聴きたいのではなく、「○○ちゃんの笑顔」を見たいのかもしれません。
そこには、技術よりもその人自身の価値があるはずです。
まとめ:何をじゃない、誰が提供するか
あなたがどんな仕事をしていたとしても、そこで成果を上げるためには、スキルを上げることではありません。
- あなたから買いたい
- あなたにケアしてもらいたい
- あなたに担当してもらいたい
その為には、あなた自身があなたの価値を認めないといけません。
もしあなた自身が自分に価値はないと思っているのであれば、きっとスキルアップをしたとしても、お客様からは価値のないようにみえてしまうものです。
逆にまったく同じサービスであっても、あなた自身が自分の価値を認めているのであれば、お客様はそれをとても価値のあるサービスとしてとらえてくれます。
結論、何を提供するかではなく、だれが提供するかであり、
それは、スキルではなくあなた自身の価値なんです。
今のありのままで出来る価値の提供について、今一度考えてみて下さい。
それは、もしかしたら、笑顔だけで、十分済むかもしれません。たった一声掛けるだけ。少し手を差し伸べるだけ。いつも元気な挨拶をするだけ。
仕事で大事なことは、そんなシンプルな事だったりします。
そして、それが思わぬ収入に繋がったりします。
だまされたと思って、シンプルな行動習慣をしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました(*’ω’*)