どーしてあの人が辞めてしまうのか?
残念ですが、介護職で辞めてしまう人は、共通点があります。
介護の現場で働く人で、
- 出来れば長く勤めたい
- ストレスなく働きたい
- やりがいをもって働きたい
そのように思うことは自然なことだと思います。しかしその中で、なかなか仕事が続かない人もいます。
すぐに仕事を辞めてしまう人に共通点がありました。
今回は、介護職の方がすぐに転職や退職をしてしまう理由についてお話したいと思います。
前半では、その「共通点について」お話したいと思います。後半は「そうならないよう、転職を繰り返さない為の対処法」をお話ししたいと思います。
本記事のねらい
理想の職場に出会えるスキルを身に付けることができます。

すぐに転職・退職してしまう介護職の共通点
履歴書を見たときに、1年毎に職場を変わっていたり、人によっては、3か月で辞めてしまっている人もいます。
もちろん廃業等により、職場がなくなったという理由もあるかもしれませんが、
ここでは一般的に辞めてしまう人の共通点について、以下の4つを挙げました。
自分のやり方が正しいと思っている

これはある程度介護職の経験がある方に多いです。
その理由として、経験が長い人ほど、今までのキャリアに自信を持って、自分のやり方が正しいと思ってしまう傾向があります。
厳しい言い方かもしれませんが、サラリーマンとして勤める限り、会社の方針に従わなければいけません。
また、時代の変化とともに手法や方法も変化していくこともあります。
自分のやり方が通用しないのであれば、会社のやり方を身に付けたり、新しい方法を身に付ける必要があります。
しかし、それがなかなか認められず(プライド?)、仕事そのものや、職場の環境に違和感を感じはじめ、辞めてしまうというパターンです。
はっきり言って、何もかんも自分のやり方で進めたいのであれば、
出世欲が強い

プライドが高い人にありがちです。
言い換えれば、周りから認められたい欲求です。
出世欲自体は悪くないと思っています。実際、僕自身もサラリーマン時代は出世欲は強かった方だと思います。
では、これの何が問題なのか?
それは、
「他人からの評価を得られなかった場合、
自分は必要とされてないと感じてしまうこと」
が問題なのです。
本来、介護職であれば、ユーザーである利用者様からの評価で満たされるはずなのですが、
出世欲が強いがために、周りの同僚や上司からの評価に執着してしまい、ここじゃ認められないと思い、辞めるパターン。
これは本人が勝手に欲求を設定(どんな役職に何年以内に就くなど)し、勝手に戦意喪失しているに過ぎません。
何でも周りのせいにする

「自分が認められないのは、上司に理解がないからだ」
という人は、仕事が続かない人が多いです。
その理由は、例えどんな職場だろうが、1つでも嫌なことがあれば、職場のせい、他人のせいと考えてしまい、
結局自分を正当化してしまうからです。
自分を正当化しやすい人は、周りの環境に適応できなかったり、周りと自分を比べたりしていましがちです。
これは、非常にストレスをためる原因にもなります。
他人は変えられません。変えられるのは、自分だけです。

辞める理由が必ず「人間関係です」

じゃあ、人間関係を作っているのは誰なのか?社長なのか、従業員なのか、利用者様なのか。いや、その全てと関わっているのは、
そうです。自分自身です。
人間関係を考える前に、
以下のことが出来ているかチェックしてみて下さい。
- 会社の方針に基づいて行動しているか
- 接遇はちゃんとできているか
- 他人の問題解決をしているか
- 反抗的な態度をとってないか
- 人に指摘したことは自分も出来ているか
- 尊敬されるくらい動いているか
このことをやった上で、特定の人と人間関係がうまくいかなかったら、それは変な人が職場にいるんだと思い、できるだけ関わらないようにするしかありません。
そういう人は無視して、適当に付き合えばよいです。
しかし、上記のことが出来ていないのに、会社の人間関係が良くないというのは、まさに自己責任の話です。
理由は本人にある場合が実に多いです。

介護職が転職を繰り返さないための唯一の対処法
何度も職場を変えれば、いつか自分に合った職場に出会えると思っている人は、意外と多い気がしてますが、
そもそもそんな会社はない!と自覚しましょう。
「おいおいふざけるな!ここまで読ませておいて!」
という声が聞こえそうですが、冒頭でお伝えしたように、転職を繰り返さないための対処法はあります。
「いや、そもそも人は誰しも誰かに必要とされる存在だ!」・・・というような哲学的な話ではなく、その職場で必要とされる人物像になることです。
では必要とされる人間とは、どのような思考をもっているのか、お話ししたいと思います。
何歳になっても学ぶ姿勢を持つ

まず20代30代のような若い世代は、「学びの姿勢」をもっていないと話にならないと思います。
それは圧倒的に経験がないからです。
業界20年30年選手の介護職員がいたとして、20代の介護職員が
「僕はもう学ぶことはほとんどありませんから。」
などと言ったところで、失笑しか買えません。
「自分はまだまだ成長段階だ」と思っている人は、その言葉の通り、まだまだ成長していくはずです。
これが、40代50代60代になっても、新しいものや、新しいことを吸収したり、若者の思考を理解しようとしたりする人は、もう神様ですね。
- 「最近の移乗のやり方を教えて?」
- 「電子記録覚えるから教えて?」
- 「〇〇教えて!」
というような、先輩介護職員がいれば、きっとその方が見本です。

自分が評価できる目標を設定する

会社では、昇給や賞与を取り決めるのに、人事評価制度を採用しているところも多いです。
介護の世界では、ある程度規模がないと、そのようなシステムが構築されてないところも多く、小規模の介護サービスでは評価制度そのものがないこともあります。
いずれにしても、他人の評価を期待して働く人は、その評価によって、感情が左右されてしまう恐れがあります。
そうならないためには、
では、どんな目標を設定すればいいのか例を出します。
- 毎日、利用者様全員と会話をする
- 利用者様の情報を覚える
- 入浴拒否のお客様に入浴していただく
- 普段出来ていないところを掃除する
- 元気な声で挨拶する
- 新しいレクリエーションをやる …etc
このような目標を設定し、その日、自分が出来たかどうかを評価してみて下さい。
これが出来る人は、本当に成長していきますし、結果的に必ずや他人の評価もよい評価を受けることとなります。

全ては自己責任だと自覚する
- 「介護職員として」
- 「この会社で」
- 「この環境で働いている」
これは紛れもなく、自分で選択していることです。
誰も頼んでいません。
「自分で選択し、自分で結果を受け入れる。」
それが、自己責任です。
仕事となると、実感がわかないのかもしれませんが、
- 好きなだけ食べたら太った
- 生活習慣が悪くて病気になった
- 勉強不足で資格が不合格
- 好きなことにお金を使い生活が苦しくなった
これらは、分かりやすい自己責任の例です。
自分の環境は全て自分で選択した上での、環境です。
「あの人が悪い」⇒辞めればいい
「業界が悪い」⇒辞めればいい
「給料が少ない」⇒辞めればいい
それが、自己責任という考え方です。
そもそも理想の職場なんて存在しない

理想の職場とは、どういうものでしょうか?
例えば、
- 収入が高い
- 有休が自由にとれる
- 職員間の環境が良い
- 自分の裁量で物事を決められる
- しんどくない
- やりがいがもてる
このような職場であれば、何となく働きやすいと考えます。
しかし、これら全てが叶った職場はないです(きっぱり笑)
なぜなら、上記の項目は働く側の主観だからです。
会社はあなたに合わせて運営していないということです。
しかし、あきらめてはいけません。
全ての項目をかなえることは難しいかもしれませんが、職場が理想に近づく方法が1つだけあります。
収入が高かったり、物事が決められたりすることは、初めから得られるものではありません。
しかし、キャリアや地位が備われば、身に付けられるかもしれません。
つまり、理想の職場とは、与えられるものではなく自ら手にしていくことです。
その会社、職場の方針に基づいて、地道に信用を得ていくことです。これは、多少の時間がかかりますが、信用を得るにはそれ相応の行動と時間が必要です。
ここをはぶくと、まさに転職を繰り返してしまう介護職員のスパイラルから抜け出すことができません。
理想の職場を追い求めるよりも、今、目の前にあるその仕事にフォーカスして、自分の信用力とスキルを高めることこそが近道です。
まとめ:転職を繰り返さないための理想の職場

以上、転職を繰り返す介護職員の共通点と、そうならないための対処法についてお話ししました。
介護業界は、人材不足であり人材は売り手市場ではありますが、理想の職場に出会うためにも自分自身のマインドセットも必要となります。
すこし、厳しい言い方かもしれませんが、よほどブラック企業でもない限り、
理想の職場とは、与えられるものではなく、自らがそうなるよう目標と思いを持って手に入れるものです。
次こそは、自らの考えと思いを持って、良い職場と出会いましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます(*’ω’*)

