どーも、しゅんです。
今日は、管理者と部下の間に起こる「仕事のずれ」の原因についてお話しします。
「仕事のずれ」とは、例えば、部下にお願いした仕事が思ってた結果と違っていたり、意見をもとめているのに、その解答がとんちんかんだったりすることを指します。
実はそのような仕事のずれは、ほとんどが『○○不足』なんです。
- 管理者の方で、部下が思うように動いてくれないと感じている方
- 部下の方で、上司の言っていることがいまいち分からない方
このような方に、少しでも参考になればと思います。
では、いきます。
働くことのずれ
まず仕事のずれの前に、そもそも「働く」ということの根本がずれている場合があるので、そちらからお話ししていきたいと思います。
時代は狩猟民族時代に遡って、考えてみます。
狩猟民族は、
マンモスを狩って → マンモスを食べる
当たり前ですが、獲物を捕らなければ、食事(報酬)を得ることはできません。
これを、仕事に置き換えると、
仕事をする → 報酬を得る
という順番です。
これにさらに会社との関係付け加えると、
- お客様にサービスを提供する
- お客様から対価をいただく
- 会社が社員に給料を支払う
という順番になります。これについて特に疑問は起きないと思います。
しかし中には、③と①が反対になって、
- 会社が社員に給料を支払う
- お客様から対価をいただく
- お客様にサービスを提供する
という順番だと、いつの間にか錯覚している人はいませんか?
まぁ、ほとんどの人がそんなことは思わないと思いますが、給料をもらうからサービスを提供していると錯覚している社員さんがいると、組織運営にズレが生じます。
ずれが起きていることに気づけない
では、今日の本題である仕事におけるズレとは、具体的に何でしょうか。
例えば、私が運営する介護施設の場合で考えてみます。
現場の管理者が、
「利用者様が喜ぶことを企画して下さい」
と指示を出したとします。
すると、部下スタッフが
「みんなで外食するのはどうでしょうか?」
「コロナ禍でみなさん疲弊してるので気分転換にお店を貸切にして
やってみるのはどうでしょうか?」
と言ったとします。
すると指示を出した上司が、
「それは、コストがかかりすぎるからダメだね」
と、一蹴する。
すると、部下が
「でも、今年は予算を全然使ってないので、一度くらいはいいと思うのですが?」
管理者、
「いや、外出はだめ。他にいいアイデア考えてよ」
またも、一蹴。
部下は、
「はい…」
と言う。
このようなやりとりはありませんか?
一見部下のアイデアの質が悪いように映りますが、このやり取りは完全に管理者の方が悪いです。
さまざまなずれは「〇〇不足」
なぜかと言うと、「利用者様を喜ばせるアイデア」と言われても、
- 予算はいくらかけていいのか?
- 規模はどの程度のものか?
- アイデアを集める理由は?
- 真の目的はあるのか?
など、さまざまな基準が必要になります。
つまり、仕事で起こる上司と部下のずれ多くは
『基準不足』
です。
基準を決めていく
例えば、
- 道具の位置決めること
- 物品の予算を決めること
- 謝礼の金額を決めること
- 残業や有給の取り方
- 担当の役割の範囲を決めること
これら一つ一つ基準がないと、必ずズレが生じます。
そしてそれは、ある程度大きな会社で、これまでの経験から、あらゆることが規格化されている会社でない限りは、これらのずれを未然に防ぐことはできません。
ですので、ズレが生じるたびに、その事柄に向き合い、一つ一つ基準(決まり事)を作っていく作業が必要です。
決まり事が多いと、一見がんじがらめになったような印象を受けるかも知れませんが、
基準があると、その都度考えないといけないような無駄な時間をカットし、物事をスムーズに進めることができます。
上司、管理者、先輩と呼ばれる方は、部下に仕事を依頼したときに、もし「ずれ」を感じたなら、
苛立ったり、投げやりになったりせず、
そもそも基準を設けていたのか?
と一度考えてみましょう。
もし、基準を提示できていなかったら、基準を作る必要があります。
私は介護施設の経営をしていますが、管理者を飛び越して、現場スタッフから私の元に寄せられる相談は、ほぼ管理者による基準不足が原因です。
基準さえあれば、相談数は減りますし、あらゆる時間コストを改善できるはずです。
今日は以上となります。
ではまた!